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仕事内容

訪問看護師として働く

◎訪問看護師の仕事内容

現在は病床数の削減や入院期間が昔に比べて短期間となってきている傾向にあります。退院後は在宅で療養する方も増えてきました。 高齢者だけでなく、小児でも利用できる訪問看護は、病気や障がいがあったり、最期を迎えるなどの理由で住み慣れた自宅を希望する方に対応するためのサービスです。
患者さんに来ていただく病院勤務とは違い、訪問看護は所属する訪問看護ステーションから利用者さんのお宅へ伺います。そこでかかりつけの医師からの指示にしたがって看護を行います。体温、血圧、脈拍や呼吸などの健康状態をひととおりチェックし、主治医に報告します。持病についての状態確認や終末期の方には痛みを緩和する処置を行うこともあります。訪問看護師は在宅で療養している利用者さんの生活をサポートする役目です。

◎看護師が訪問看護で働くメリット・デメリット

病院勤務とは違う、訪問看護なりのメリット・デメリットを紹介します。
・メリット
利用者さんの日常生活からサポートするため一人の方とじっくり向き合え、落ち着いてケアに取り組める
職場によってはオンコールも対応することもありますが、基本的には土日休みで日勤や午前中だけ、週3日など、融通が利く働き方を選びやすい
若くても訪問看護の管理者になれるため、キャリアアップを目指しやすい
さまざまな症例を扱うため、いくつもの診療科を経験できるような知識を得られる
ミーティングなどの集まりはあっても仕事中は別々なので、人間関係のわずらわしさがない
ご家族が近くにいるので話を聞きやすく、療養方針について意思の疎通がしやすい 1人で伺うので自分のペースで仕事ができる
・デメリット
何かあった時にすぐに相談できる環境ではない
いろいろな患者さんと向き合うので、看護師としての臨床経験が3~5年以上くらいの経験とスキルが必要
現場では自分一人のため、責任が大きい
臨床のスキルアップが難しく、最新医療などの知識が学びにくい
医療設備が整っていないので、緊急時に家にあるもので応急処置ができるよう対応が必要
訪問数が多い日は時間が限られているので、患者さんと向き合う時間がとれない時もある
自転車や車で一日に3~5件ほど回るため、移動の負担がある
利用者さんの自宅へ伺うために、気遣いや距離感が難しい

メリット・デメリットのどちらも病院勤務とは違った特徴があり、復職先として訪問看護を選ぶには慣れない面も多くあるかもしれません。ですが、自分にとっての優先順位の復職先を考えた時に多くの選択肢があっていいと思います。

◎訪問看護に自分は向いている?

病院勤務をしていて、自分が合っているか考えたことがありますか?もしかしたら他の働き方が合っているかも。
訪問看護に向いている人の特徴をまとめてみたので、自分の性格と比べてみましょう。
・看護だけでなく、利用者さんの生活から見ることができる方
・自分の考えで行動することができ、指示がなくても動くことができる方
・1人で過ごすことができる方
・不測の事態が起こっても臨機応変に対応することができる方
・利用者さんの症例に合った対応ができ、苦手も克服できる向上心がある方
・利用者さんとお話をするのが楽しい方
・病院勤務が苦痛に感じたことがある方
・工夫して作業をこなすことができる方
・電話や書類の事務的な作業も苦にならない方
・利用者さんやご家族と向き合い、尊重できる方
・利用者さんのことについて私的なことに深入りしすぎず、他言しない方

いろいろな利用者さんのお宅に訪問するので、地域についても把握することもあります。医療以外の必要な知識も多くあります。訪問看護でのやりがいは病院勤務とは違いますし、働き方も大きく異なるため、こういった特徴をもつ方は訪問看護への転職を考えてみてもいいのかもしれません。

◎まとめ

看護師として働いていく中で、ワークライフバランスを考えた時に、今の働き方が難しいと感じたことがあるかもしれません。看護師の仕事を諦めてしまう前に、他の働き方として訪問看護として勤務することも視野に入れてはいかがでしょうか。出産などでブランクができてしまっても、今の自分に合った働き方をしましょう。

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